ゴムボート

水木しげる

チャリキのジレンマ

とんでもなくカッコよ過ぎるチャラい自転車を組んだが、乗ってしまえば手元のハンドル周りと縦になって転がる前輪ぐらいしか見下ろせない。当たり前だが下りて眺めてみたチャリのほうがカッコいい

自転車あるある 走っちまったら後ろに下がってく景色しか見えない

 

 

(このフレームにはこのクランクしかねーよなあ!奇跡か!?ヤッピー!とメルカリで見つけてすぐ買った超カッコいいクランクの規格がオクタリンクという昔のだいぶ渋い規格で、つーこたぁよ、もともとついてた真四角BB(シャフト)の形状と嵌合しないよなあ!になり、そのカッコいいクランクと合うBB自体も新たに購入する運びとなり、(面倒なことにオクタリンクv1、v2と種類があってキモイ)BBを外す工具は持っいて無事交換することはできたが、さらにカッコいいクランクをはめ込むための専用工具が必要と判明してまた新たに購入したりして、またさらにそのカッコいいクランクのを固定するためのボルトをまた固定するためのわッかみたいなネジがカニ目レンチという奇妙な工具を使わなければ回せないため、カニ目レンチなるきしょい工具を購入。クランクみたいなただの金属の棒を交換するだけで一か月掛かった。もう一回オクタリンクなんか廃れてくれ。さらにさらにそのカッコいいクランクに合わせれるチェーンリングのpcdは94㎜?。pcdが何かは検索してください。メルカリにもヤフオクにもpcd94のチェーンリングなんてもん数枚しか見当たらなかったんで、eBayで送料込み8400円で買った。その数日後に週一で通ってる自転車屋の中古パーツ売り場のケースにpcd94mm、それもちょうどいい歯の数のチェーンリングが500円で売られててつらくて泣いたが買った)

色のバランスも考えて蛍光グリーンのサドルを選んだが乗ってしまえばそんな自分のこだわりみたいなもんケツに消されて誰にも汲まれず、

 

ヘッドの黄色いAのロゴに合わせて黄色のグリップにしようかと思っていたが、それだと十分くどいのに超くどいになるためおとなしく紫にしたそんな葛藤だって乗って握ってしまえばだれも悟ってくれないし斧みたいなペダルだって踏んでしまえばその特徴的な形が見つけてもらえない なのでここでこうやって無粋な説明をしている

自転車は下りて眺めるがピーク、もしくは

走行中はスマホスタンドからいつでも車体の全体画像をチラ見できるようにしとくしかない

 

さようなら