ゴムボート

水木しげる

大変そう

今日エブエブ以来の映画、オオカミの家を見に行った。

大不況のなか今年二本も映画を見たなんて富豪か宇多丸かもしれない、はやくDVDなりBlu-rayディスクなりのフィジカルになってもらって手元にあらわれてほしい、手元にブツとしてあって嬉しいでおなじみのGOGOモンスターはケースが筒抜けになっててカッコいい、それこそオオカミの家もGOGOモンスターみがあった、いまさらGOGOモンスターも映画化してほしい。

最高映画なのは確かだったが、クレイアニメとかのストップモーション系見てるときあるあるの、「今、最終的にスクリーンに映ってる表層ではなく、バックに控えててほしいその地道な制作過程が、ちょいちょい前景化してきやがる」(自己都合)が邪魔だった。オオカミの家は表現が凄すぎるので此処んとこ大変やったやろなあと、勝手に成り立ちに思い馳せてしまい疲れた。ウォレスとグルミットとかは、動きの表現をパーツ交換とか人形の曲げ伸ばしによって効率化(だとしても大変)してるが、オオカミの家はぜんぶが常に生成され続けてて、サンドアートみたいにさっき使ってたモチーフをまんま流用してない分疲れた、それこそただ肘を曲げたり顔の角度を変えるだけでも、その可動域の箇所がもがれて、また紙片がそこに集まって形成されて、かと思えばまた全体が塗りつぶされてとか不可逆なことしか起こってないのでやっぱ大変そうに見えた。

ストップモーションに限らずベルセルクの書き込みとかナルトが大量に影分身してしまうところとかも疲れますね。でもトムクルーズがスタントを立てずに自分でやるとかは大変そうとかじゃなく、なんで?と思う

 

さようなら