ゴムボート

水木しげる

燃費

「燃費がいい」って言葉の意味をちゃん理解できたのが20歳ぐらいのときです、実家がバイク屋なんですけど店内で父と常連の「燃費わるいけんな~」「燃費ええなー」みたいな雑談を耳にする度相当な違和感があって、ってのは、そんな感想を言ってる時の父とか常連とかの表情が「燃費悪いけんな~」のときは辟易した顔、「燃費ええなー」のときは溌剌とした顔だった事に釈然とできなかった。

「頻繁にエンストを起こすローバミニではあるが、出来の悪い子ほど可愛い」のそれとは違うタイプの、ほんとにまっぴらごめんって感じにそれを言っていて尚の事不可解だった。

なぜかというとおれは「燃費」の字面だけは知っていてその漢字から単純に「燃え尽くす」てきな意味として勝手に理解していて、「燃費が悪い」のであれば歓迎すべきことやんか長く走れるってことやん、「燃費ええなー」ってすぐ金なくなるやんと思ってた。

じっさいの「燃費」って燃焼効率みたいな意味で使われているみたいですよね。それを知ってから、ならば納得ってなったけど。弟とかにも「燃費」をちゃんと理解してたかを聞いたら同じ誤解をしていたことがあると言ってたので、世間的にも我々と同じ誤解をしたまま釈然と出来ずに生きている人が結構いると思う。

実際赤いローバーミニを自家用車として両親が使ってて、ハイエースに乗り換えるとなったため、そのミニを売りにだし、すぐに売れたんですけど、購入者が3ヶ月後にそのミニで故意ではないけど人を轢き殺したらしくてビックリした。

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あのインターネットで有名な「ごめん寝」を実物ではじめて見た時、スゲー!ごめん寝や!って狂喜したんですが、ほぼ毎日やってるのでもうまったく有り難みがない

さようなら