ゴムボート

水木しげる

意外にはじめてやったこと

自転車で信号待ちしてるとゴムの球体ではなく銀チョコロールの包装みたいな質感でサイドは継ぎ目でそこを目指して筋が走ってるみたいなハツラツとはしてないがパリパリした風船の紐をにぎって、もう片方の手では母と手繋ぎ歩くおそらく4.5歳ほどの子、住宅展示場でもらったのであろうそんな風船を持った子とすれちがうとき、浮いてるというか落ちてないだけのその風船が(夕方には台所らへんで這いずってるだろう)風にあおられおれの胸ぐらにツッコんできそうになったんで、肘で押し返して軌道をかえてやった。ひじで風船をさけたことあるか?

 

さようなら