先月から二駅先にある美術予備校に通っている
と言っても美大生を目指しているわけではない。
社会人コースってのがあって高校生らに混じってデッサンをしている。
一体おれは何をやってるんだと省みるのはいつも帰路で、デッサンの最中はかかってこいよの精神で毎回あっという間に時間が過ぎている。
6時間もかかった立方体。
初心者はまず立方体を2Bで描くらしい。
初めてにしては形をとるのが上手いと先生が褒めてくれたが自分でもそう思う。
だがこの立方体、先生はおれが初心者だということで目こぼししてくれたが、狂ってはいる。
誇張するとこうなっている。
影を描くのに手こずってたら先生が「影を描くというイメージじゃなく床を描く」と教えてくれて、とんでもなく合点がいった感があって気色良かった。もう行くのやめてもいいなと思った。
三次元をそのままなんとかして二次元に写す作業をしていたのが、そう教えてもらった途端に、三次元をほどいて二次元の一枚の展開図に捉え直すみたいな感覚が芽生えた、だからといってそれを筆致として反映できてはいないし、そもそもその感覚が正しいのかわからない。
あと、一応目の前の置いた立方体を参考に描いていたのだが、途中から頭の中の知ってる立方体をモチーフにして、もう画用紙だけを見ながら描いてたのだが、それでいいんですかと先生に懺悔したら、最終的には石膏像とかも見ずに描けたほうが良いので、別に勝手にしてくれとのこと。それって自己表現になってしまうので良くないのではないでしょうかと反論はしてないが、そう思うにとどめた。
来週ついにキンタマが無くなります!
さようなら