ゴムボート

水木しげる

ちょっと待てぇ

最新回の相席食堂でラーメンをかなり高い位置で食べる一般の小学生ぐらいの女の子が出てきて、ちょっと待てぇで大悟にいじられてたんですけど、あれ以来あの子が学校でいじられてないか不安。

 

中学の時の昼食時、前後横隣り合う者同士4人が班となり、飯を食う。うちの班には毎日一斉にいただきますが唱えられた瞬間から学校が配った牛乳パックにストローを差しそれを片手に咥えながら、もう片方の手で弁当の風呂敷を器用に広げ、開き終わる頃には牛乳も完全にしぼませる女子がいて、おれは初めてそれを見たとき、奇妙なやつがいるもんだし、同班のやつはなぜこれを看過できてるんだ?誰か、なぜその早飲み早解きをするに至ったのか訊いてみてくれ!と思っていたが、もうそれを毎日やるもんだからしばらくすりゃそんなのただの取り留める必要もない風景となっていた。だがその日は教育実習生がうちのクラスに来た日で、その青年はうちの班と昼食をともにすることになった。

いただきますが唱えられた瞬間からまたいつものように当該女子が早飲み早解きをはじめた。その様子を真横から終始珍しそうに眺めてた教育実習生は、女子の牛乳パックがしぼみきったところで「飲むのめちゃくちゃ早いね!」と伝えた。女子は「ハイ」とだけ言ってうろたえていた。

その翌日から同班の早飲み早解き女子は、喰っちゃ少し飲み、喰っちゃ少し飲みのごくありふれた凡庸ランチスタイルになっていたが、一週間ほどで前回の早飲み早解きの独自のスタイルに戻っていた。

というのを思い出した

 

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さようなら