ゴムボート

水木しげる

自画自賛

ぬけぬけと自分で言うけどこれ面白い。何が面白いのかがまったくわからないが。

僕は(一人称が僕になってるってことは承認欲求が高まってるということだ。ちなみにおれは自分のことを「俺」と漢字で打たない自分ルールを設けている。ひらがなのほうがその虚勢がチャーミングに収まると感じるからだ)

3コマ目と4コマ目をほぼ同じ絵面にした余韻オチみたいなのは卑怯だと平素から叫んでいるがこの石のやつは面白い。

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以前、地下鉄の入り口の脇に盛り付けの崩れてないさらぴんの蕎麦が置いてあった。

なぜその蕎麦がそこに置かれ、そしてその後どうなるのかが、いち通りすがりの僕などが知り得ることはできなかったのだが、これだけはわかった。

前後の文脈から放たれ、それが個としてはじき出されたとき、それが輪郭を膨張させるように光り輝いてみえるときがある。

モニュメント。それがまさにそれだった。あまりにも雑多な周囲に佇む整いすぎた蕎麦故に僕は辺りを見回したが、こういうミスマッチな状況を設定したと思われる人物、そういった風景を有難がる撮影陣の姿はなかった。

石の四コマはそんな出来事を参考にした、とか言えばええ感じに見えてこないですか

 

さようなら