駅でのエスカレーター横の階段での自意識あるあるです。
赤いのが自分。緑がエスカレータに乗ってる他人。
『隣のエスカレーターの人たちを追い越さないぐらいのペースで階段を登る』
万が一階段を使ってエスカレータ利用者を追い越しちゃった場合
「なにをこんなとこで、競争心使っとんの?文明の利器使わず、足腰のみでキミら抜かしとる僕、凄いやろ。とか思っとんのか?キツー。別にそこまで急ぐ用事ないやん?この後どうで100円ローソンでドデカミンの飴買うだけでそんなセカセカ、顔見たらしょうもない眼鏡かけとるわ。あの髪質やと5年以内に全部禿げるね」とか思われるのがほんと嫌なので自他への配慮としての心掛けです。
ある夜、ロードバイクで見通しの良い直線をゆるりと走っていると、うしろから自分のヤツより上等であろうロードバイクに追い越されたのですが、まあそれは問題ではないんですよ、自分は運動目的じゃなくゆるりと走っていたのだから「抜かされちった」って感想を浮かべることなく「おっ」の短い感嘆ぐらいだった。
問題はそこからで、僕を抜かしたそのロードバイクの人、すぐに赤信号につかまっちゃたんですね。これはねぇ大問題ですよ。
おれはそこで思うんですよ
あんた、おれを抜かしたのであれば、信号につかまらないように急いでてよ。あんたが止まったっちまったら競争心もないのに追いついてきてしまったおれがあんたの後ろについてお互いが気まずい思いするだけじゃん、ってまず思ったのと、
もしくは、見通しが良い道だったんだからその先に見える信号がそろそろ赤になるなあ、とかなんとなくわかったじゃん、いま長いこと青色が見えてるからそろそろ赤になりそうだなとかさ、ほんじゃあこの前にいるノロマなダセーロードバイクの後ろにちょっとの間付いておいて、信号が青に変わってから追い抜きゃあいいか、とかの判断もあったじゃあんとか思ってるうちに、
どんどんとさっきおれを追い越したロードバイクが近くなってきて、おれはなくなく、曲がりたくもなかった路地に折れてやる、みたいな不本意な結果になった。気まずい思いをしたくないからね。
まあこれ全部だれも悪くないんですよね。ぜんぶ自意識が悪い。
いずれ、全人類電脳化みたいなことになったらおれの自意識を抜いてほしい。恥と外聞がないぐらいがちょうどいい。
さようなら