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ゴムボート

ドデカミン

やばいおじさんの産声

もしかして人生初だったのかもしれん。昨日コンビニでパンとおにぎり持ってレジに並んでたら、おじさんに割り込まれた。

といってもそのコンビニの間取りとか動線の作り方に難があったせいで、棚に重なり死角に立つ形となった僕に気づけず、おじさん期せずして割り込んでしまった感があったので、注意もしなかった。おじさんが期して割り込んだとしても注意出来る性根をそもそももってはいないが。

しばらくして割り込みおじさん、後ろで静観してた僕に気づいて、振り向いてきました。目も合ったのですが、別にこの列から抜けるつもりがないみたいに前に向き直ったので僕は「おやまあ、」と心で唱えてました。

このままだと割り込みおじさん、会計済ませちゃうじゃんと思いしな、先頭で会計を終わらせた人が抜け、割り込みおじさんがいざ会計の段へ。

と思いきや、割り込みおじさん横にスッとずれ、どうぞと誘導するみたいに余ってた手をレジへ差し出したんです。

 

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それがなんか、どーしょーもむず痒くって。ツッコミどころ多すぎて。

まず後ろの人気に感づいた時点で会計の列から抜けりゃいいものを、最後まで列に並び自分のうっかりミスを恩着せがましく後続に譲る形に昇華させたその魂胆にムムム。魂胆と言ってしまえるほど禍々しいものをおじさんが心に抱いていたのかは図りかねますが。

割り込みおじさんのその奇妙な立ち回りに当惑した僕はね、自分でもびっくりするぐらいの周りに聞こえる音量で「イヤイヤイヤ、そりゃそうやん笑」って言っちゃってたんです。

「そりゃそうやん」ってのは『順当におれが会計にまわるのは至極まっとう云々』を縮ませたもので、「そりゃそうやん」を聞かされたおじさんや店員は何が起こったのみたいな顔をしてました。自分も何が起こったのかよくわかりませんでした。ゆえにかポイントカードを取り出す手がガクンガクンに震えとったわ。心に留めておけばいいもんを声に出しちゃうとか、おれはついに。ついに、そこで気づくんですよね

「これデビューじゃない?やばいおじさんデビュー」

どの町にも一人二人居るやばいおじさんが爆誕したのではないかと。まさか近所のコンビニで産声をあげるとは思わなんだ。

おれはやばいおじさんになった。

 

黒いズボンのなぞの茶色いシミが抜けないから上から黒マジックで上書きしたり、休みの日にママチャリで2県隣の田舎までアテもなく行ったり、1週間で適当に作った30首を短歌研究新人賞に送ってみたり、カーテンがないから庭の戸の上部をガムテープで塞いだりしてた頃からその素質があるのかなと薄々は感づいてはいたが、まさか自分が当該人物になるとは思ってなかった。

いずれマックスバリュで「ごめんねえ今日は買ってあげられないの」って4/1に切り分けられた白菜に話しかけたりしちゃう、いよいよなやばいおじさんになるんだろうな。しかしそうなったら大好きなドキュメント72時間に出れる可能性もある。

 

ていうかドキュメント72時間って人選に悪意がありますよね。僕にとっては嬉しい人選でもあるんですが。

「生きるとはなんですか?」「人生とは?」みたいな質問を、エ!?この人にその質問しちゃうの?みたいなシーンがあって、さあどうぞ!てなかんじに恥ずかしい解答を引き出すことによって結果イジってんじゃないのか?みたいなの見たことあります。あれはいたたまれない。

自分がそんな質問されたら「おい、恥ずかし解答引き出そうとイジってんじゃねえよ!」って素質を発揮させて取れ高に貢献してあげてえ。

 

 

さようなら。