ゴムボート

ドデカミン

書き出し小説第二弾 挫折を経て、猫は丸くなった。を読んで

かなり好きな本とかCDって、手元から無くなります。

誰かに見せたり聴かせたくて、渡したっきりどこかへ。Sigur Rosのtakkというアルバムが好きでいままで5枚ぐらい買ったんですけど5枚とも誰かに渡して消え、第一弾の書き出し小説も3冊ぐらい買って全部どっか、第二弾書き出し小説も献本は祖母にあげたし自分で買ったやつも、知人にあげたのでもう無いです。

 

 

夜、5滴ほど泣いた。高いところから畳に落下させた。ぱた、と音がした。
井沢

 

句読点も「5滴」で刻まれている。涙をカウント出来る程度には冷静で、畳から立った音が聞こえるほど静かな時刻。この涙を落とした人物の自己愛の強さが人くさくて共感できた。

 

 

もう本は手元には無いんですが印象的な書き出しだったのでメモしてました。

通して読んでみた感想は、Mchさんめちゃくちゃ載ってるな!でした。これは予言ですが第四回目の授賞式があるとすれば、Mchさんが大賞を受賞すると思います。

パラパラっと捲っていくなか、一旦手を止め、これは味わい深い、と繰り返し読んでしまう作品の作者を見てみたら大体、Mchさんかxissaさんか義ん母さんでした。

 

 

 書き出し小説出版記念イベントの様子もニコ生配信を初めて利用してみてたんですけど

視聴者の誰か、立川吉笑さんの出で立ちが気になったのでしょう、途中画面に「なんで着物なの?」というコメントが流れてきて声上げて笑いました。思い返せばあそこがあのイベントのピークではないのかというくらい。ほどなく「立川流の人だからでしょ」の返信らしきコメントが、すると「私服でいいのに」と右からつつつと流れてきてやり取りらしきものが成立でまた笑いました。

 

 PC画面越しに見ててけっこう驚いたのは、林さん、天久さん、吉笑さん、それぞれが選んだ書き出し小説が、朗読されるたびに聞こえてきた会場の笑い声です。

自分の場合、その書き出しが出来上がるに至った経緯と背景の方が気になり、感心のほうが上回って、笑うことよりも分析に躍起してしまうので、笑ってる人を羨ましく思います。笑ってるってのは理解の先にある感情なので。

だから無垢ゆえに背景の無い「私服でいいのに」で笑ってしまったんだと思います。書き出し小説第三弾タイトルは「私服でいいのに」がいい。

このイベントに合わせてTwitterで事前に募集されていた #書き出し落語 付きでつぶやかれたツイートの中から選ばれた数作品が紹介されてたんですが、これは『作品』の域には達してないやろ・・・みたいなのがけっこーあって、書き出し小説がますますわかんなくなりました。

 

 

さようなら。